第四話





side Hanatarou





あっどうも。僕は山田花太郎と言います。
皆さんご存知のとおり、護廷十三隊の四番隊に所属していて救護を担当しています。
普段は雑用ばかりなんですけどね・・・

一護さんやルキアさんの後方支援のために現世に来たんです・・・けど。
なぜか、バイト三昧の毎日を過ごしています。
うわぁ〜、なんで?なんでこうなっちゃったんだろ?



「おい、花太郎!ま〜た、お前は。弁当の賞味期限は小まめにチェックしろって言っただろう!」
「え?あっすいません!すぐにやります。」

「ったく。ボーっとしてんなよ。ほら、これやるから。」
「あ、これ新発売のポッキー、焼き芋風味だ!」

「それ食って、チャキチャキ働けよ!」
「は〜い」
 
  
僕は今コンビニでバイト中なんですけど、
あっここには一護さんとルキアさんもよく来てくれて、バイト仲間の東くんも優しいし、
何より瀞霊廷にはない珍しいお菓子がいっぱいあるのが魅力ですよねぇ。





四番隊でもここでも、僕は失敗ばかりでいつも皆に迷惑かけちゃうんですけど、
でも、僕は僕のできることを一生懸命にやろうって決めてるんです。

僕も一護さんみたいに強くなりたいから。

自分が傷つくことを恐れずに、折れそうな弱い心にも負けずに、
前を向いて正面から敵に挑んでいく一護さんの姿は、とてもとても大きく見えたから。

誰かのために自分が役に立ってるって幸せなことですよね。
僕は救護が専門で戦闘ではまったくの足手まといなんですけど、
そんな僕でも必要だと言ってくれる人たちがいて、それがすごく嬉しくて誇らしくて。

これからも、あの人たちと一緒に戦いたいから、繋がっていたいから。



今日も頑張らなくちゃね。よし!

とりあえず、ポッキー食べてお弁当の賞味期限チェックして〜っと。
あとあと、肉まんとおでんの具も補充しなきゃ。うわ〜忙しい!




「おう、花太郎。元気か?」
「一護さん!それと、ルキアさんも。今日はどうしたんで・・・!?」

その次の瞬間、驚きのあまり花太郎は硬直してしまった。
ルキアの後ろにもう一人、静かに佇む麗しいお姿が・・・
な、なんで朽木隊長がここに?

「花太郎、兄様が珈琲豆をお探しなのだ。ここに置いてなかったか?」
「は?え?珈琲豆ですか?インスタントのならありますけど。」

『インスタント?』(朽木兄妹ユニゾン)







To be continued…


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